三重県介護支援専門員協会 三泗支部
任田 二郎 副支部長のコラム
自然災害発生時 ケアマネとしてどう動くのか
先日、自治会の災害研修として、兵庫県南部地震(阪神大震災)で被災した、淡路島の北淡震災記念館へ視察にいく機会がありました。こちらの記念館では、地震により地面から盛り上がった断層をそのままの状態で保存してあり、実際に震災に耐えた建物を見学でき、過去の教訓を後世に伝えるための施設となります。
そこで、語り部さんより当時の震災の様子を細かくお聞きすることができました。北淡町(現淡路市)では日頃からの住民と地元消防団員の連携と信頼関係が最大限に生かされて、いち早く救出活動を開始することができたのことです。 また地域コミュニティの存在から、隣の家ではおじいちゃんは1階の奥の部屋で寝てるとか、また小さな子供さんは2階の左のあの部屋で寝てるってことを住民も消防団員も知っていました。 潰れた家であってもここら辺りに人が埋まってるっていうのはすぐわかり、そのおかげで生き埋めになってた約300人の人全員を救出することができ、当日のお昼過ぎには全員救出、夕方5時過ぎには行方不明者ゼロを発表することができたとの事です。
北淡町のように自分のまわりでも同じように動くことができるのだろうか?
自分の担当の利用者様の近隣状況はそのような環境下にあるのだろうか?と考えましたが、初動として大切なのは、まず命があること。ケアマネ自身が動いて利用者様を助けにいけるわけではありません。しかし、災害に備えて近隣住民含め、緊急時の対応をどうするのか、家族・近隣住民・自治体などと情報を共有することはできるのではないかと思います。
災害はいつ何時起こってもおかしくありません。介護支援専門員協会三泗支部には、三重県の災害派遣福祉チーム「DWAT」に所属している役員もみえ、実際に被災地で活動され、現場の生の状況を共有していただきました。
ケアマネージャーもひとりでは何もできません。職能団体として、横との連携を大切にして、専門職としてどう動くべきなのか、最新の情報をいかに連携するか。災害時の連絡方法はどうするのか。三泗支部では、ラインワークス等を会員同士の災害時の緊急連絡方法として検討するなど、組織として災害対策に向き合って参ります。
皆様の身近に協会の必要性を感じてみえない方がみえましたら、ぜひ、加入を勧めてください。専門職で個人プレーのケアマネージャーだからこそ、いざという時に必要な団体として存在意義があると思います。
私たちのスローガンであります「広げようケアマネの輪、届けようケアマネの声」のもと、活動していきたいと思います。
今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
三重県介護支援専門員協会
三泗支部
所属事業所 ケアサービス菜の花 任田二郎
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